コンテンツへスキップ

前立腺がん治療を考える上で大切なこと

2015年11月29日(日)
「前立腺がんセミナー:患者・家族の集い 2015 東京」

【前立腺がん治療を考える上で大切なこと】
講演者:赤倉功一郎 氏(JCHO 東京新宿メディカルセンター 副院長・泌尿器科部長)

去勢抵抗性前立腺がんと新薬を中心とした薬物療法、ボーンヘルス(骨転移の管理)の重要性と共に、 次のようなお話もいただくことができました。
1)臨床試験のエビデンスというのはほとんど単剤同士の生存期間(OS)の比較である。 多剤を様々な順序で(休薬期間も含めて)長期に行った場合のトータルな比較試験は存在しない。
2)生存期間(OS)が長ければ良いと言うのがエビデンスだが、これにはQOL(生活の質)の評価は含まれていない。 近年、QALY(Quality adjusted life year:質調整生存年)という考え方が注目されてきている。 延長しうる生存期間とQOL(生活の質)の積を評価指標とするもの。 このQALYに費用の概念を加えて、そのコストパフォーマンスを、薬の承認に反映しようという動きもある。

主催: 腺友倶楽部
後援: NPO法人キャンサーネットジャパン